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J-GLOBAL ID：201502217433251120   整理番号：15A1061250

地層かん水の明白な生成を伴わない,スケール形成に起因する大きな油井の生産性の低下の観察

Observation of Productivity Loss in Large Oil Wells due to Scale Formation without Apparent Production of Formation Brine

著者 (3件)： HAUSLER R. H. (Blade Energy Partners, Ltd., TX, USA) ,  KRISHNAMURTHY R. M. (Blade Energy Partners, Ltd., TX, USA) ,  SHERAR Brent W. A. (Blade Energy Partners, Ltd., TX, USA)
資料名： Corrosion Conference and Expo  (Corrosion Conference and Expo)
巻： 2015 Vol.6  ページ： 3836-3845  発行年： 2015年 
JST資料番号： D0794B  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 大きなオフショアの油井で1年以下の運転のうちに最大90%の生産性の低下が観察された。地層の損傷や地層粒子による細孔の目詰まりについての詳細な検討を行ったが,地層かん水が生成しなかったためスケールの形成は原因でないとされた。しかし若干の酸性化処理によって元の生産性が回復する事実はスケールの生成の可能性を示唆していた。モデルを作成してこの矛盾を検討した結果,油中への水の溶解度が温度と圧力に依存することが原因と判明した。すなわち圧力が低下すると大量の原油に接触している少量の水の中の溶解物の濃度が高くなり,スケールの形成傾向が増加する。原油と地層水の間の影響は小さかったが,失われた仕上げ水(completion water)の還流を考えると著しい量のスケールの形成が可能で,これによって生産性の低下が説明できた。地層水と仕上げ水の量が少ないので,その残留量の存在が見落とされていたのである。

シソーラス用語： 海底油田 ,  *油井 ,  *付着 ,  *炭酸カルシウム ,  原油 ,  *溶解度 ,  *圧力効果 ,  *地層水 ,  *ブライン ,  坑井仕上 ,  温度依存性 ,  含水量
準シソーラス用語： *スケーリング【付着】 ,  *水溶解度

分類 (1件)： 採収法  (UA10040R)

タイトルに関連する用語 (6件)： 地層 ,  かん水 ,  スケール ,  起因 ,  油井 ,  観察