抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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仙台市の幼稚園における環境教育の実態を明らかにすることを目的として,アンケート調査及び園児への環境教育実践を行い普及へ向けた課題を考察した。アンケート調査の回収率は39.4%(39園)となった。園の環境対策では,照明や空調の節電の達成度が高く,断熱や節水の達成度が低くなり,環境対策の達成度が高い園ほど園児への環境対策の指導を熱心に行っていることが明らかとなった。園が所有する環境教育教材では「ごみ・廃材」を題材としたものが最も多く,「絵本」や「紙芝居」による座学の学びが主流となっていた。「ごみ分別」を題材とした環境教育実践では,園児に「自ら進んで分別するようになった」「家族に教える姿が見られた」など,行動が望ましく変容する効果が見られた。環境教育の普及へ向けた課題として次の4点から考察を行った。1)幼稚園における環境負荷低減に向けた取り組みの段階的実施,2)環境教育教材の充実と教材提供の促進,3)自然体験の蓄積と環境教育のつながりの意識化・共有化,4)家庭・幼稚園・小学校の円滑な連携による教育促進。(著者抄録)