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J-GLOBAL ID：201502217548202522   整理番号：15A1223412

イセエビ類の幼生飼育技術の向上に関する研究

Research on improvement in rearing techniques for Palinuridae phyllosoma larvae

著者 (1件)： 村上恵祐 (国立研究開発法人水産総合研究センター研究推進部)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 81  号： 5  ページ： 799-802 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イセエビ類の幼生飼育技術について報告する。飼育環境の適正化と飼育方法の改善として,海水中のバクテリア類を10²CFU/ml以下にし,回転型飼育装置にして遊泳を促すことで死亡を減らした。また,50l水槽当たりの適正数を把握し,0.5~1cm/secの注水により胸脚欠損を減らした。さらにグリシンを与えることにより,抗生物質不要の飼育ができた。また,餌として,活ムラサキイガイ生殖巣が必須であるが,成熟した卵巣が最も有効であることを見出した。また,ヤムシ類,ゴカイ類への嗜好性が判明した。フィロソーマ幼生の環境適性,行動特性を見出した。本研究により,稚エビの生産性が画期的に高まった。

シソーラス用語： *イセエビ類 ,  *幼生 ,  生息環境 ,  *養殖 ,  遊泳 ,  飼育器 ,  ムラサキイガイ ,  生殖腺 ,  ゴカイ属 ,  嗜好性 ,  毛顎動物 ,  飼料 ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸
準シソーラス用語： エビ養殖 ,  ヤムシ類 ,  餌料 ,  飼育環境

分類 (3件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  増養殖の技術  (FH04020Y) ,  動物性水産食品  (FJ13020C)

物質索引 (1件)： グリシン

引用文献 (21件)：

• 1) 青戸偕爾.甲殻類の変態.現代動物学の課題 5 変態(日本動物学会編),学会出版センター,東京.1977; 105-134.
• 2) 吉村 拓.天然フィロソーマの発育過程及び生息環境条件の解明.イセエビの種苗生産技術の開発,農林水産技術会議事務局,東京.2010;研究成果 480: 47-55.
• 3) Yoshimura T, Yamakawa H, Kozasa E. Distribution of final stage phyllosoma larvae and free-swimming pueruli of Panulirus japonicus around the Kuroshio Current off southern Kyushu, Japan. Mar. Biol. 1999; 133: 293-306.
• 4) Norman CP, Yamakawa H, Yoshimura T. Habitat selection, growth rate and density of juvenile Panulirus japonicus (Von Siebold, 1824) (Decapoda, Palinuridae) at Banda, Chiba Prefecture, Japan. Crustaceana 1994; 66: 366-383.
• 5) Yoshimura T, Yamakawa H, Norman CP. Comparison of hole and seaweed habitats of post-settled pueruli and early benthic juvenile lobsters, Panulirus japonicus. Crustaceana 1994; 66: 356-365.

タイトルに関連する用語 (3件)： イセエビ類 ,  幼生飼育 ,  研究