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J-GLOBAL ID:201502217551146455   整理番号:15A1370518

ナス科植物の自家不和合性 ユビキチン化を介した自他識別

著者 (3件):
資料名:
巻: 53  号: 12  ページ: 826-833  発行年: 2015年11月20日 
JST資料番号: G0527A  ISSN: 0453-073X  CODEN: KASEAA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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自家不和合性は,遺伝的に制御された植物の自殖を防ぐ機構である。多様な植物がさまざまな仕組みの自家不和合性を進化させてきたことが明らかになってきている。われわれは,ナス科植物のペチュニアを材料に,自家不和合性の仕組みを分子レベルで明らかにすることを目指してきた。この植物では,雌ずい側因子としてRNA分解酵素(S-RNase)が,雄ずい側因子として多数のF-boxタンパク質群(SLFs)が,自家不和合性における自他識別にかかわっていることが明らかにされてきた。さらに最近われわれは,SLFsを含むユビキチンリガーゼ複合体が非自己S-RNaseをユビキチン化し,プロテアソームによる分解を誘導することで,非自己花粉管の伸長停止を回避していることを明らかにした。本稿では,最近の生化学的知見を中心に解説する。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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生殖  ,  酵素生理 
引用文献 (28件):
  • 1) S. Takayama & A. Isogai: <i>Annu. Rev. Plant Biol.</i>, <b>56</b>, 467 (2005).
  • 2) M. Iwano & S. Takayama: <i>Curr. Opin. Plant Biol.</i>, <b>15</b>, 78 (2012).
  • 3) 掛田克行,佐々英徳,土屋 亨,相井城太郎:育種学研究,16, 53-60 (2014).
  • 4) H. Sawada, M. Morita & M. Iwano: <i>Biochem. Biophys. Res. Commun.</i>, <b>450</b>, 1142 (2014).
  • 5) K.-i. Kubo, T. Entani, A. Takara, N. Wang, A. M. Fields, Z. Hua, M. Toyoda, S. Kawashima, T. Ando, A. Isogai et al.: Science, 330, 796 (2010).
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