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J-GLOBAL ID:201502217730072448   整理番号:15A1370275

伝統的木構造物で使用される銅金物の劣化抑制への寄与(第1報)-京都三条大橋欄干の蛍光X線分析-

Contribution of copper based metal fitting to control the biodegrada-tion of wood (I)-XRF-analysis of copper contents at the surface of wood members with copper metal fitting in Kyoto Sanjo-ohashi-
著者 (7件):
資料名:
巻: 41  号:ページ: 256-263  発行年: 2015年11月25日 
JST資料番号: G0869A  ISSN: 0287-9255  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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寺社,木橋,古民家といった日本の伝統的木構造物では,擬宝珠,端隠し,根巻き,釘隠しなどと呼ばれる銅製金物が,防水の目的で施工されてきた。これら銅金物を施工した建築物では,金物の下方の木材部材の生物劣化が強く抑制されているものがある。これは,金物から溶出した銅が部材に移行し,木材保護効果を発揮したのではないかと考えられる。銅の溶出を検証するために,三条大橋高欄の銅擬宝珠付き木柱や釘隠し付き横木の表面と,橋のたもとに設置された防腐処理支柱の表面を,ハンドヘルド型蛍光X線分析装置を用いて分析した。得られた蛍光X線強度値から,FP法に基づいて各元素の含有率を算出した。その結果,擬宝珠付き支柱表面では14の全測定点から銅が検出され,うち12点では防腐処理支柱表面で検出された銅含有率0.4%を上回った。今回の調査により,銅金物からは銅が溶出して周囲木材へ移行すること,また,その銅の量は木材の生物劣化抑制に十分寄与しうるレベルであることが確かめられた。(著者抄録)
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分類 (1件):
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木質材料の製造・加工一般 
引用文献 (7件):
  • 1) 堀口博: 防菌防黴の化学, 三共出版, 1982, p. 47.
  • 2) 井上嘉幸: 木材保護化学, 内田老鶴圃新社, 1969, p. 168.
  • 3) 田村隆: 木材防腐, 朝倉書店, 1952, p. 105.
  • 4) 日本工業規格JIS K 1570: 2013「木材保存剤」
  • 5) 山田水城: 銅屋根と銅しつのはなし, 銅,3, 2-3(1987).
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