抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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凹凸の組み合わさったproductide類腕足貝の殻形態が食事のための受動的流れを生じる能力を持っていることが実験的に示されている。しかし,内部の軟体部の存在がその流れの方向とパターンにどのように影響しているかについてはまだ問題が残っている。軟体部の効果を解明するために,水槽及び中央後部に推定される軟体部をつけた透明な多面体モデルを使って,流体可視化の追加実験を実施した。全体の流向にかかわらず,実験結果では耳部分の開口部からの流入水はモデルの中では対称的な渦巻き流に変化することが示された。軟体部は内部流の方向を変えて,中央後部に入る渦巻きを阻止した。したがって,回転速度が減少するにつれて,段階的な流入がそれ以前の渦巻きを押すことになる。その結果,触手が並んでいる腕足の端に速度の遅い渦巻きが並ぶことになる。形態的にproductide類腕足貝の腕足の端は腹側の殻の前方側に配列しやすい。軟体部による流向の修正効果は,結果としてだがproductide類が耳部分の開口部からの流入直後の強い流れからではなくて,緩やかな渦巻きから食物を濾しとることを可能にする。(翻訳著者抄録)