抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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同期ベルト駆動は,ベルト上の歯が,滑車上の歯と,噛み合うことにより,正確に回転を伝達するためのものであるが,ベルトの横断動数が,ベルトとプーリの歯の噛み合い周波数に近づくと,駆動プーリと被動プーリの間でベルト共鳴が起こり,伝達誤差が生ずる可能性がある。この誤差はベルト設定張力に依存すると想像されてきた。本研究では,ベルト変位をレーザ変位センサで測定し,同期ベルト駆動力の,伝達誤差に及ぼす設定張力の影響を実験調査した。それにより,共鳴条件では上部スパンおよび下部スパンで,一次モード振動が減少したことを示した。誤差を減らす方法を調査し,伝達誤差はプーリのピッチに等しい周期と,半ピッチに等しい周期の2成分を含むことを確認した。計算結果と実験結果の間で良好な一致が見られ,本解析法の妥当性を確認した。一定プーリ速度に対して,設定張力が加えられるとき,上半部の変位が下半部の変位に等しいときに,伝達誤差は最大である。ベルトスパンの上部中央に,下向きにアイドラを軽く押しつけるときに,ベルト中央部で変位が最大になることを確認した。