抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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店舗集積地区は賑わいの場として都市圏において相応の役割を果たすので,知的エージェントアプローチによる人工社会型商業モデルに取り組んでいる。本論文では,顧客エージェントが行動プランに基づいて複数店舗を来訪し,状況に応じて経路や行動プランを変更して用事を達成する回遊行動を行うASSA(Agent Simulation of Shop-Around)プロジェクトを解説した。まず,著者らは小規模小売店舗が集積する名古屋市大須地区において回遊行動調査を実施し,歩行経路長の冗長性解析によって階層性を有するいくつかの意図的行動に分解した。その結果,ASSAプロジェクトでの来訪者エージェントのモデリングでは,1)計画行動,2)代替行動,3)随時立寄り,4)迂回行動に回遊行動を分解して実装した。また,それを次のように改良して人工社会型商業モデルを動学化し,4つの都市多様化生成条件の成立条件をエージェントシミュレーションによって探るダウンタウンダイナミクスにも触れた。具体的には,i)店舗エージェントの動的更新,ii)外出意思決定に採用したごみ箱モデルの検討,iii)来訪地区選択のためのロジットモデルの改良,iv)前回来訪時の実績に基づく事前効用関数の漸次的更新,v)用事達成の成否による店舗効用値の強化学習とバラエティシーキングを検討している。