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J-GLOBAL ID：201502218315846760   整理番号：15A1064975

QoI剤耐性菌の発生状況とその対策(水稲編)佐賀県におけるQoI剤耐性イネいもち病菌の発生とその対策

著者 (2件)： 稲田稔 (佐賀県農業試験研究セ) ,  菖蒲信一郎 (佐賀県農業試験研究セ)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 69  号： 9  ページ： 545-548  発行年： 2015年09月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 佐賀県では,中山間部の北部地域はいもち病の発生が多くQoI剤が育苗箱処理されていた。北西部地域は常発地帯でQoI剤の本田散布が行われ,南部地域はいもち病の発生が少なくQoI剤は使われない。2012年,QoI剤処理苗を移植した圃場で葉いもちが多発した。病斑から分離した菌は生物検定で防除効果が低く,耐性菌であった。2013,14年に耐性菌検定を行った。2013年の結果は北部地域の耐性菌検出圃場率が91.7%,耐性菌株率が94.8%と高く,北西部地域及び南部地域は圃場率,菌株率とも低かった。2014年の結果は北部地域で圃場率が53.3%,菌株率が9.7%に低下した。QoI剤以外の使用により低下したものと考えられる。北西部では菌株率は同程度であったが,圃場率が高くなった。耐性菌感染種子が第一次伝染源と考えられたので種子消毒剤の効果を検討し,イプコナゾール・銅水和剤にベノミル水和剤を混用する種子消毒法が指導されている。

シソーラス用語： イネ ,  いもち病 ,  *農業殺菌剤 ,  *耐性菌 ,  殺菌 ,  種子予措 ,  災害対策 ,  防除 ,  佐賀県 ,  *イネいもち病菌 ,  農薬耐性 ,  植物病原菌 ,  *ストロビルリン系殺菌剤 ,  種子消毒 ,  *微生物 ,  *不完全菌類 ,  *不完全糸状菌類
準シソーラス用語： *QoI剤 ,  防除対策

分類 (3件)： 微生物に対する農薬  (FB06040Q) ,  稲作  (FC03020C) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y)

引用文献 (8件)：

• HAYASHI, K.et al. (1996) : J. Pestic. Sci. 21 : 399~403.
• 石井英夫(2009):植物病原菌の薬剤感受性検定マニュアルII, 日本植物防疫協会, 東京, p.69~71.
• 宮川典子・富士 真(2013):第23回耐性菌研究会講要集, 25~35.
• 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 (2008, 2014 一部改訂):イネいもち病防除におけるQoI剤及びMBI-D剤耐性菌対策ガイドライン, http://www.taiseikin.jp/
• 中村亘宏(2009):植物病原菌の薬剤感受性検定マニュアルⅡ, 日本植物防疫協会, 東京, p.14~16.

タイトルに関連する用語 (8件)： QoI剤 ,  耐性菌 ,  状況 ,  対策 ,  水稲 ,  佐賀 ,  耐性 ,  イネいもち病菌