文献

J-GLOBAL ID：201502218380115390   整理番号：15A0903426

実験的証拠は,eIF2α脱燐酸化阻害剤,サルブリナルが異物毒性物質が誘導する細胞損傷を低下させることを示す

Experimental Evidence Shows Salubrinal, an eIF2α Dephosphorylation Inhibitor, Reduces Xenotoxicant-Induced Cellular Damage

著者 (2件)： MATSUOKA Masato (Tokyo Women’s Medical Univ., Tokyo, JPN) ,  KOMOIKE Yuta (Tokyo Women’s Medical Univ., Tokyo, JPN)
資料名： International Journal of Molecular Sciences (Web)  (International Journal of Molecular Sciences (Web))
巻： 16  号： 7  ページ： 16275-16287 (WEB ONLY)  発行年： 2015年07月 
JST資料番号： U7038A  ISSN： 1422-0067  CODEN： IJMCFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： スイス (CHE)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 蓄積する証拠は,小胞体(ER)ストレスおよび続く変性蛋白質反応(UPR)は,ある種の神経変性と代謝性疾患の様な蛋白質変性疾患だけでなく,環境汚染物質,産業用化合物および薬剤の細胞毒性の病理にも関わることを示す。この様に,ERストレスシグナリング経路の調節は,異物毒性物質により誘導される細胞損傷に対する保護に対し,重要な課題である。化合物,サルブリナルが,真核生物翻訳開始因子2α(eIF2α)の脱燐酸化を阻害することが示されている。eIF2αの燐酸化は,eIF2αの翻訳開始活性の阻害が,グローバルな蛋白質合成を阻害するため,ERストレス中に細胞保護的であると考えられる。加えて,UPR標的遺伝子の発現を誘導する転写因子,活性化転写因子4(ATF4)の発現は,選択的翻訳を介しアップレギュレートされる。この総説では,サルブリナルが,環境汚染物質および薬剤を含む,広い範囲の異物毒性物質により誘導される損傷から細胞を保護することを示した。異物毒性物質が誘導するERストレスからサルブリナルによる細胞保護の典型的な機構および他の可能性のある機構も考察した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： タンパク質合成開始因子 ,  脱リン酸 ,  *酵素阻害剤 ,  *毒物 ,  損傷 ,  小胞体ストレス ,  タンパク質 ,  汚染物質 ,  細胞毒性 ,  経路 ,  薬理作用 ,  変性 ,  *神経系疾患 ,  *代謝性疾患 ,  eIF2α ,  *タンパク質合成阻害剤 ,  変性蛋白質 ,  環境汚染物質 ,  *細胞シグナリング ,  細胞保護作用 ,  タンパク質変性 ,  *神経変性疾患 ,  *細胞生理学的現象 ,  *シグナル伝達 ,  細胞障害 ,  *シグナル伝達経路
準シソーラス用語： *細胞生理 ,  *細胞情報伝達 ,  細胞損傷 ,  *シグナル経路

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (9件)： 実験 ,  証拠 ,  eIF2α ,  脱燐酸化 ,  阻害剤 ,  異物 ,  毒性物質 ,  誘導 ,  細胞損傷