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J-GLOBAL ID：201502218399335537   整理番号：15A1392260

ムギネ酸類分泌の分子機構に関する研究

著者 (2件)： 野副朋子 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  野副朋子 (明治学院大 教養教セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 86  号： 5  ページ： 373-374  発行年： 2015年10月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イネ科植物は土壌中の鉄を獲得するため,根から三価鉄キレーターのムギネ酸類を分泌する。イネはデオキシムギネ酸(DMA)を分泌する。イネでは不明であったムギネ酸類生合成酵素遺伝子の日周変動とDMA分泌の日周変動を確認した。ムギネ酸類分泌トランスポーターとしてTransporter of MAs1(TOM1)を同定した。TOM1と相同性の高い遺伝子がオオムギで確認された。TOM1の発現はDMA分泌の日周変動と一致した。ムギネ酸類分泌前の根細胞に粗面小胞体由来のムギネ酸顆粒が観察される。イネのニコチアナミン合成酵素(NAS)遺伝子と緑色蛍光タンパク質との融合遺伝子をイネに導入し,NASが顆粒に局在することを確認した。ニコチアナミン合成までは顆粒で行われると考えられる。NASのチロシンモチーフを変異させると顆粒の動きが阻害され,顆粒の動きにはチロシンモチーフを介した細胞内小胞輸送機構が関与している可能性がある。

シソーラス用語： *イネ ,  *分泌 ,  機構 ,  日変化 ,  生体輸送 ,  遺伝子 ,  顆粒 ,  *キレート剤 ,  膜タンパク質 ,  小胞輸送 ,  アミノカルボン酸 ,  カルボン酸 ,  窒素複素環化合物 ,  ジアミン ,  第一アミン ,  第二アミン ,  アミノアルコール ,  ヒドロキシ酸
準シソーラス用語： TOM1 ,  キレーター ,  トランスポータ ,  合成酵素遺伝子 ,  細胞内小胞輸送 ,  日周変動 ,  分子機構

分類 (2件)： 土壌化学  (FB04040C) ,  植物栄養  (EH02060B)

物質索引 (2件)： ニコチアナミン ,  ムギネ酸

タイトルに関連する用語 (4件)： ムギネ酸 ,  分泌 ,  分子機構 ,  研究