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J-GLOBAL ID：201502218728172440   整理番号：15A1288493

含泥率の三次元モデル構築:長岡CO₂圧入実証試験サイトへの適用

Geostatistical modeling for the spatial mud content: an application to the Nagaoka CO₂ storage site, Japan

著者 (4件)： 伊藤拓馬 (地球環境産業技術研究機構) ,  中島崇裕 (地球環境産業技術研究機構) ,  千代延俊 (秋田大 国際資源) ,  XUE Ziqiu (地球環境産業技術研究機構)
資料名： 地質学雑誌  (Journal of the Geological Society of Japan)
巻： 121  号： 9  ページ： 311-323  発行年： 2015年09月15日 
JST資料番号： F0528A  ISSN： 0016-7630  CODEN： CHTZA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 長岡のCO₂圧入実証試験サイトのCO₂貯留層について堆積相解析とシーケンス層序区分を行い,含泥率分布を推定するために地球統計学的モデリングを実施した。CO₂貯留対象層は,上方浅海化サクセションが認められるデルタまたは海岸平野の堆積物と解釈される。シーケンス層序区分に基づき,貯留層における含泥率の三次元モデル構築を行ったところ,砂質堆積物は西方へ前進する堆積様式をもつことが判明した。CO₂圧入後の検層モニタリングでは,観測井OB-3のみCO₂の到達が確認されていない。含泥率の三次元モデルから判断すると,OB-3坑井は最も沖合に位置しており,他の坑井付近より含泥率の高い堆積物が分布している。これがOB-3坑井ではCO₂の到達が認められない原因と解釈される。CCS分野における地層の含泥率の成因論的解釈は,圧入後のCO₂分布の予測や評価に有効である。(著者抄録)

シソーラス用語： 二酸化炭素貯留 ,  層相解析 ,  モデル ,  *新潟県 ,  試錐コア ,  *二酸化炭素 ,  三次元 ,  シーケンス層序 ,  *地下貯蔵 ,  X線CT ,  放射能検層 ,  *鮮新世 ,  *更新世
準シソーラス用語： 長岡市

分類 (3件)： 堆積環境,層相  (DE05030F) ,  第三紀  (DE02060R) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (38件)：

• 荒戸裕之・保柳康一(Arato, H. and Hoyanagi, K.), 1995, 新潟堆積盆地における3タイプの第4オーダー堆積シーケンスモデル.地質学論集(Mem. Geol. Soc. Japan), no. 45, 118-139.
• Dance, T., 2013, Assessment and geological characterization of the CO2CRC Otway Project CO₂ storage demonstration site: From prefeasibility to injection. Mar. Petrol. Geol., 46, 251-269.
• Deutsch, C. V. and Journel, A. G., eds., 2008, GSLIB Geostatistical Software Library and User's Guide 2nd ed. Oxford University Press., New York, 369 p.
• Förster, A., Schöner, R., Förster, H. J., Norden, B., Blaschke, A. W., Luckert, J., Beutler, G., Gaupp, R. and Rhede, D., 2010, Reservoir characterization of a CO₂ storage aquifer: The Upper Triassic Stuttgart Formation in the Northeast German Basin. Mar. Petrol. Geol., 27, 2156-2172.
• 藤井哲哉・佐伯龍男・小林稔明・稲盛隆穂・林 雅雄・高野 修・高山徳次郎・川崎達治・長久保定雄・中水 勝・横井研一(Fujii, T., Saeki, T., Kobayashi, T., Inamori, T., Hayashi, M., Takano, O., Takayama, T., Kawasaki, T., Nagakubo, S., Nakamizu, M. and Yokoi, K.), 2009, 確率論的手法による東部南海トラフのメタンハイドレート資源量評価.地学雑(Jour. Tokyo Geogr. Soc.), 118, 814-834.

タイトルに関連する用語 (5件)： モデル構築 ,  長岡 ,  CO2 ,  圧入 ,  実証試験