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J-GLOBAL ID:201502218790114901   整理番号:15A1065551

ガソリンスタンド跡地土壌の鉛汚染とその起源の評価

Assessment of Lead Pollution and Identification of the Contamination Source of Gas Station Site Soil
著者 (5件):
資料名:
巻: 25  号:ページ: 129-137  発行年: 2015年09月17日 
JST資料番号: L1101A  ISSN: 0917-2408  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ガソリンスタンド跡地土壌の鉛汚染の起源を明らかにするために,鉛の分布と存在状態を調査した。ガソリンスタンド跡地土壌は土壌汚染対策法に従って採取した。分析した22試料の総鉛濃度は8.9~4520mg/kgであった。10試料が土対法による溶出量基準,8試料が含有量基準を超過していた。土対法の基準だけでは,鉛汚染の起源を同定するには不十分であることが明らかになった。土壌中の人為由来の鉛は炭酸塩,含水酸化物・酸化物,硫化物,有機錯体などとして存在しているので,その存在状態を逐次化学的溶解法で推定した。逐次化学的溶解法によって,高濃度に鉛を含有する土壌からは相対的に多量の鉛が溶出したが,低濃度の土壌からの鉛溶出量はわずかであった。ガソリンスタンド跡地土壌から容易に溶出されるこのような鉛は人為由来であると推定した。しかし,この中にはHB17-1,HB17-2のように,自然由来の鉛で汚染している土壌も含まれている可能性が示された。そこで,鉛汚染の厳密な起源同定を行うために,鉛安定同位体比の分析を行った。ガソリンスタンド跡地土壌では,日本国内産の鉛の同位体組成と異なる国外産の鉛(例えば,有鉛ガソリン由来)による汚染が高い頻度で認められた。ただし,わが国における自然由来の鉛によると思われる汚染事例も認められた。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
鉛とその化合物  ,  土壌汚染  ,  放射化学的分析一般 
引用文献 (48件):
  • 1) Murozumi, M., Chaw, T.J. and Patterson, C.: Chemical concentrations of pollutant lead aerosols, terrestrial dust and sea salts in Greenland and Antarctic snow strata. Geochim. Cosmochim. Acta, 33, 1247-1294 (1969)
  • 2) 詳細リスク評価書 鉛 暫定版 : 産総研化学物質リスク管理研究センター(2004)
  • 3) 中西準子,小林憲弘,内藤 航 : 詳細リスク評価書シリーズ 9, 鉛.NEDO 技術開発機構 ・ 産総研化学物質リスク管理研究センター編(2006)丸善
  • 4) 食品安全委員会 : 鉛に関する食品健康影響について,一次報告. 化学物質・汚染物質専門調査会(2012)
  • 5) MMWR Surveillance Summaries, US CDC: Surveillance for elevated blood lead levels among children-United States, 1997- 2001. 52 (SS10), 1-21 (2003)
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