抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1972年の国連人間環境会議で環境問題の解決に環境教育の重要さが指摘された。環境教育を推進するに当たり,「環境とは何か」という疑問に答える必要がある。「環境」を含む語句に自然環境や地球環境のような「環境」が後ろに存在する語句,環境教育や環境保全のような「環境」が前に存在する語句がある。本論文では修飾語がつかない「環境」すなわち「環境そのもの」の意味について考察した。最初に広辞苑に記載された環境の辞書的意味を紹介するとともに,日本科学者会議の「環境事典」に記載された環境学について述べるとともに,辞書や事典の元となった環境副読本,環境教育指導資料,環境基本法の環境観について説明した。次に大阪産業大学の学生に対して環境を規定する語句の調査を行い,その出現頻度を示した。さらに学生が選んだ語句から辞書的意味を表す語句を除いた語句を示した。さらに研究者の環境観,物理的な環境観,国際環境教育会議における環境観を紹介するとともに,環境そのものを規定する条件を示した。最後に自分が住む家,自分の家がある都市,居住している都市が存在する地球,地球が存在する宇宙として環境を図として表現した。