文献

J-GLOBAL ID：201502219340548478   整理番号：15A0230332

正常細胞及び癌細胞におけるWnt5a誘発シグナル伝達の役割の洞察

Insight into the Role of Wnt5a-Induced Signaling in Normal and Cancer Cells

著者 (4件)： ENDO Mitsuharu (Dep. of Physiology and Cell Biology, Graduate School of Medicine, Kobe Univ., JPN) ,  NISHITA Michiru (Dep. of Physiology and Cell Biology, Graduate School of Medicine, Kobe Univ., JPN) ,  FUJII Masanori (Dep. of Physiology and Cell Biology, Graduate School of Medicine, Kobe Univ., JPN) ,  MINAMI Yasuhiro (Dep. of Physiology and Cell Biology, Graduate School of Medicine, Kobe Univ., JPN)
資料名： International Review of Cell and Molecular Biology  (International Review of Cell and Molecular Biology)
巻： 314  ページ： 117-148  発行年： 2015年 
JST資料番号： W2361A  ISSN： 1937-6448  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Wnt5aは平面細胞極性(PCP)及びWnt-Ca²⁺経路を含む非正準Wntシグナル伝達活性化に関与する。Rorファミリー受容体チロシンキナーゼは,哺乳動物におけるRor1とRor2de構成されている。Ror2はWnt5a受容体または共受容体として機能し,PCP経路のWnt5a誘発活性化を調節し,Wnt5a-Ror2軸が実際に細胞極性と移動を調節して発生的形態形成に重要な役割を果たしている。また,Wnt5a-Ror2軸は癌細胞で恒常的に活性化され,マトリックスメタロプロテイナーゼ遺伝子発現を介して癌細胞に高度運動性と浸潤性を付与し,浸潤突起形成を促進する。Wnt5aはまた乳癌及び結腸直腸癌などの特定の癌で腫瘍抑制機能を発揮する。したがって,Wnt5a介在腫瘍進行と腫瘍抑制機能を支配するそれぞれの分子機構を理解することは非常に重要である。それは,ヒトの癌の新規かつ適切な診断とWnt5aシグナル伝達を標的とする治療戦略の開発を強化する。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 極性 ,  *癌タンパク質 ,  *受容体型チロシンキナーゼ ,  細胞移動 ,  細胞情報伝達 ,  腫瘍浸潤 ,  腫瘍マーカー ,  バイオマーカー ,  抗腫瘍作用 ,  *情報伝達受容体 ,  分子標的療法
準シソーラス用語： *Ror2 ,  *Wnt5a ,  *Wnt受容体 ,  診断マーカー ,  平面細胞極性

分類 (2件)： 腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N) ,  細胞膜の受容体  (EF04030C)

タイトルに関連する用語 (7件)： 細胞 ,  癌細胞 ,  Wnt5a ,  誘発 ,  シグナル伝達 ,  役割 ,  洞察