文献

J-GLOBAL ID：201502219450907503   整理番号：15A0327296

階層ベイズモデルを使った除去法によるアライグマ(Procyon lotor)の個体数推定

Bayesian estimation of population size in raccoon (Procyon lotor) using state-space model based on removal sampling

著者 (2件)： 浅田正彦 (千葉県生物多様性センター) ,  浅田正彦 (現所属:合同会社AMAC)
資料名： 哺乳類科学  (ほ乳類科学)
巻： 54  号： 2  ページ： 207-218 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： Y0375A  ISSN： 0385-437X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 千葉県内でアライグマ(Procyon lotor)の高密度地域において行われた捕獲記録を用い,除去法計算過程を状態空間モデルとして構成した階層ベイズモデルによる個体数推定(ベイズ除去法)を行うとともに,CPUEから生息密度へ換算する係数の推定を行った.また,この係数を用い,千葉県内の2012年度の個体数推定を行った.捕獲は,千葉県いすみ市塩田川流域(35.1 km²)において,2012年6月22日~2013年3月23日に100台の箱ワナ(平均近傍距離301 m)を用いて実施された.捕獲の結果,オス成獣53頭,メス成獣29頭,幼獣55頭の計137頭が捕獲された.ベイズ除去法による推定の結果,捕獲開始前の生息数はオス成獣が89頭,メス成獣が103頭,幼獣が130頭,計322頭と推定された.捕獲期間の3か月間で,メス成獣および幼獣の76%以上を除去することができたが,オス成獣は生息密度を維持しており,捕獲開始直後に優位オスが除去されたのち,隣接地域からの放浪個体が移入することが推測された.(著者抄録)

シソーラス用語： モデル ,  Bayes推定 ,  *クマ科 ,  個体群 ,  千葉県 ,  生息密度 ,  生息場所
準シソーラス用語： *Procyon lotor ,  アライグマ ,  *階層Bayesモデル

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

タイトルに関連する用語 (6件)： 階層ベイズモデル ,  除去法 ,  アライグマ ,  Procyon ,  個体数 ,  推定