抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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科学技術イノベーションを推進できる創造性の高い技術者の育成手法として課題解決型学習(PBL)が試行され,教育効果が高いことが示されている.岡山県立大学情報工学部情報システム工学科でも,3年次にPBL形式で自律型移動ロボットの設計・製作を行っており,基本的な制御システムの設計・製作技術の向上だけでなく,問題発見・解決能力,創造性等の向上を図ることを目的としてきた.しかし,統一した課題・難易度のPBLを継続的に実施できていない現状にある.一方,阪神・淡路大震災を契機に,レスキューロボットの研究から派生した「レスキューロボットコンテストは,単に操縦できるロボットを製作するだけでなく,救助対象の状態を計測する各種センサの製作やそれらの情報を共有できるロボットシステムを構築する必要があり,創造性・専門性が要求されるコンテストになっている.このため,岡山県立大学としては,有志のロボット研究サークルとして参加を続けている.本稿では,レスキューロボットコンテストおよび本校におけるPBLの取り組みを紹介し,レスキューロボットコンテストに参加している学生の学習習熟度と社会人基礎力を調査した.その結果,レスキューロボットコンテストへの参加は,領域横断型の情報系エンジニアにとって必要な能力の習得意欲が向上し,社会人基礎力に関しても意識が高く,教育効果が大きいことを示した。