抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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長野県北部の地震における地表地震断層の出現調査結果および新たな問題について解説した。地表踏査,小型無人航空機空撮,ポールカメラでの高所撮影をもとに地表モデルを作成し断面計測を行った。そして北部の塩島から大出,飯森,飯田を経て南部の神城に至る断層に沿った変位量分布と形状を断続的ではあるが明らかできた。北部では104cm以上,南部では50cm程度の変位が認められた。地表地震断層の出現位置は,一部を除きこれまで指摘された断層線に沿ったものであった。異なる場合の殆どは活断層図で位置不明瞭,推定活断層と表現された箇所であり,断層図自体の有効性に変わりはない。地表地震断層直上にいくつかの家屋被害がみられ,活断層線上から構造物を避ける必要性のあることが認識された。今回のM6.7規模の小さな地震の発生を予測するすべは現在ないが,過去の履歴などを収集整理し今後考えていくことが重要な課題である。