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J-GLOBAL ID：201502219817523767   整理番号：15A0796941

「国際統合報告フレームワーク」の論点と経営分析への影響

著者 (1件)： 向山敦夫 (大阪市大)
資料名： 経営分析研究  (年報経営分析研究)
号： 31  ページ： 54-62  発行年： 2015年03月31日 
JST資料番号： L7463A  ISSN： 0911-0747  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 統合報告(integrated reporting)は,企業の経済的パフォーマンスをあらわす伝統的な財務情報と社会的・環境的パフォーマンスをあらわす非財務情報との「統合」を要請している。その背景として,中長期的な視点での投資意思決定情報としての非財務情報の有用性に対して関心が高まったことがあげられる。国際統合報告評議会(IIRC)は2013年12月に「国際統合報告フレームワーク」を公表した。IIRCは統合思考と統合報告の循環によって金融の安定化とサステナビリティの達成をめざしている。そのために,統合報告は企業の長期的な価値創造能力を評価するための情報を財務資本提供者に提供することが期待されているが,そこでは,行き過ぎた短期業績主義的な思考や行動に警鐘を鳴らし,機関投資家に(ひいては経営者に)中長期的な経営を意識させる「啓蒙的な」意義が認められる。本稿では,「国際統合報告フレームワーク」にもとづきながら統合報告の論点を整理するとともに,経営分析に与える影響を報告・測定の視点と分析の視点から検討している。(著者抄録)

シソーラス用語： 性能 ,  *報告 ,  情報 ,  財務会計 ,  *統合 ,  安定性 ,  機構 ,  投資 ,  分析 ,  *経営分析 ,  業績評価 ,  *ビジネスモデル ,  *価値創造 ,  金融安定性 ,  *財務報告 ,  *統合フレームワーク ,  財務実績
準シソーラス用語： 影響分析 ,  企業の持続可能性 ,  財務パフォーマンス ,  *財務情報 ,  *情報統合 ,  投入資本 ,  統合化 ,  *非財務情報

分類 (1件)： 原価管理一般  (KA05010E)

引用文献 (17件)：

• Burchell, S., Clubb, C. and Hopwood, A.G. (1985) “Accounting in its Social Context: Towards a History of Value Added in the United Kingdom,“ Accounting, Organizations and Society, Vol.10, No.4
• Commission of the European Communities (2002) Communication from the Commission concerning Corporate Social Responsibility : A business contribution to Sustainable Development.
• European Commission (2011) Communication from the Commission to the European Parliament, the Council, the European Economic and Social Committee and the Committee of the Regions (A renewed EU strategy 2011-14 for Corporate Social Responsibility).
• Fasan, M. (2013) “Annual Reports, Sustainability Reports and Integrated Reports : Trends in Corporate Disclosure,“ in Busco, C., Frigo, M.L., Riccaboni, A. and Quattrone, P. eds. Integrated Reporting : Concepts and Cases that Redefine Corporate Accountability, Springer.
• Global Reporting Initiative (2013) Sustainability Reporting Guidelines (G4), Amsterdam, GRI.

タイトルに関連する用語 (4件)： 統合 ,  報告 ,  フレームワーク ,  経営分析