抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
日本の財務報告制度では,経営者が次期利益等に関する業績予想情報をその修正情報を含めて開示する。本稿は同制度の現状と歴史的変遷を概観した後,開示行動を分析した。先行研究でほとんど取上げられてない四半期財務報告と関連づけた修正開示のパターン,タイミング,回数を解明する。四半期決算が拡充した2003年度から2012年度の期間をカバーしており,予想修正の適時開示ルールである30%基準に着目する。予想値の修正パターンおよび修正率の分析結果によると,予想値の符号によって経営者の業績予想の修正行動が異なった。とりわけ赤字予想と黒字予想とで情報開示に対する経営者の考え方が異なる。また決算開示の四半期化と相まって小刻みな予想情報の開示が促された。すなわち四半期決算の開示は詳細な情報を提供する,ないし情報開示を促進する機能を持つ。