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J-GLOBAL ID：201502219994710550   整理番号：15A1009539

農業農村整備事業における気候変動への適応-2 用排兼用水路網における水温変動と気候変動による影響予測

著者 (4件)： 小林聡 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  木村匡臣 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  飯田俊彰 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  久保成隆 (東大 大学院農学生命科学研究科)
資料名： 農業農村工学会誌  (Water, Land and Environmental Engineering)
巻： 83  号： 9  ページ： 731-734  発行年： 2015年09月01日 
JST資料番号： F0454A  ISSN： 1882-2770  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の気候変動のもとで,水稲の高温登熟障害が問題視されている。対策方法の一つである掛流し灌漑の効果が実証されているが,その実施には低温の用水が大量に必要である。また,用排兼用水路網では,上流側の水田で湛水されて昇温した排水を,下流側の水田で反復利用するため,広域での掛流し灌漑を計画する際には,水路内での水温変動をモデル化し,水田への取水水温を予測する必要がある。本報では,用排兼用水路網を利用する石川県手取川七ケ用水を対象に,幹線水路および支線排水路での観測により得られた水温の変動特性を紹介する。また,用排兼用水路における水温変動モデルを排水の還流を考慮して作成し,気候変動下における適応策とその影響について考察する。(著者抄録)

シソーラス用語： 農業政策 ,  *気候変動 ,  用水 ,  *水路 ,  *水温
準シソーラス用語： 掛流し灌漑 ,  高温登熱障害 ,  手取り川七ケ用水 ,  水田灌漑 ,  農業農村整備事業 ,  反復利用 ,  *用排兼用水路 ,  *灌漑水温

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  農業土木  (FB02000W)

引用文献 (6件)：

• 永畠秀樹,中村啓二,猪野雅栽,黒田晃,橋本良一:高温登熟条件下における乳白粒および胴割粒の発生軽減技術,石川県農業総合研究センター研究報告 26,pp.1~10(2005)
• 木村匡臣,飯田俊彰,光安麻里恵,久保成隆:掛流し灌漑による高温障害対策時の用排兼用水路の水温形成,水土の知 81(4),pp.23~26(2013)
• 近藤純正:河川水温の日変化(1)計算モデル-異常昇温と魚の大量死事件-,水文・水資源学会誌8(2),pp.184~196(2006)
• 近藤純正:水環境の気象学-地表面の水収支・熱収支-,朝倉書店,348p.(1994)
• 松林周磨,吉田貢士,塩沢昌,友正達美,山下正:水管理に伴う熱移動を考慮した水田内温度予測モデルの構築,農業農村工学会論文集 285,pp.11~17(2013)

タイトルに関連する用語 (7件)： 農業農村整備 ,  事業 ,  気候変動への適応 ,  用水路 ,  水温変動 ,  気候変動 ,  影響予測