文献

J-GLOBAL ID：201502219999752952   整理番号：15A1149131

フィッシャー情報量に基づくジェットエンジンの最適センサ配置決定法

Optimal Sensor Placement Determination Method for Jet Engines Based on Fisher Information

著者 (7件)： 若林優一 (慶應義塾大学理工学部) ,  垣内大紀 ((株)IHI航空宇宙事業本部) ,  木下萌 ((株)IHI航空宇宙事業本部) ,  中村恵子 ((株)IHI航空宇宙事業本部) ,  古川洋之 ((株)IHI航空宇宙事業本部) ,  小野雅裕 (慶應義塾大学理工学部) ,  足立修一 (慶應義塾大学理工学部)
資料名： 計測自動制御学会論文集  (Transactions of the Society of Instrument and Control Engineers)
巻： 51  号： 9  ページ： 634-644 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： S0104A  ISSN： 0453-4654  CODEN： KJSRA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ジェットエンジンのヘルスモニタリングのための,フィッシャー(Fisher)情報量に基づく最適センサ配置決定法を提案した。ヘルスモニタリングの精度は,センサで計測する情報量に依存し,センサ数が多いほど情報量は増加するが,コストや整備時の点検個所の増加といった問題を考慮すると,センサ数は必要最小限に抑えることが望ましい。Fisher情報量に基づく最適センサ配置決定法では,パラメータに対して観測値がもつ情報量を表わすFisher情報量を大きくするセンサ配置を選択する。この方法ではセンサのもつ不確定性を陽に考慮できる。本論文では,前処理としてパラメータ感度に基づくセンサの相関解析法を提案した。また,航空機の広い動作範囲を考慮するために,Pareto最適化を用いた複数の動作点に対する多目的最適化法を提案した。提案手法の妥当性を,多数のセンサ組み合わせを用いて設計したKalmanフィルタによる故障検出のシミュレーションにより確認した。

シソーラス用語： 統計的推定 ,  情報量 ,  最尤法 ,  *ジェット機関 ,  *故障診断 ,  Kalmanフィルタ ,  最適化 ,  多目的計画法
準シソーラス用語： Cramer-Raoの限界 ,  Fisher情報量 ,  *ジェットエンジン ,  *ヘルスモニタリング ,  Pareto最適化

分類 (1件)： ガスタービン  (PB02040Y)

引用文献 (18件)：

• 1) I.Y. Tumer and A. Bajwa: A survey of aircraft engine health monitoring systems, Proceedings of the AIAA Joint Propulsion Conference (1999)
• 2) J.S. Litt: An optimal orthogonal decomposition method for kalman filter-based turbofan engine thrust estimation, ASME Turbo Expo, 130, 209/221 (2005)
• 3) T. Kobayashi, D.L. Simon and J.S. Litt: Application of a constant gain extended kalman filter for in-flight estimation of aircraft engine performance parameters, ASME Turbo Expo, 1, 617/628 (2005)
• 4) 若林,小野,足立,垣内,木下,古川:パーティクルフィルタを用いたジェットエンジンのヘルスモニタリング,SICE第13回制御部門大会(2013)
• 5) 若林,小野,足立,垣内,木下,中村:ロバストフィルタを用いたジェットエンジンのヘルスモニタリング,第56回自動制御連合講演会(2013)

タイトルに関連する用語 (3件)： フィッシャー情報量 ,  ジェットエンジン ,  最適センサ配置