抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国の科学技術イノベーション政策において,科学技術人材育成は重要性を増しており,その場合の,学術の現代的要請として,挑戦性,総合性,融合性,国際性が挙げられ,これらの要請に答えられる人材育成が求められている。これらの要請について検証するために,「第1回博士人材調査」を実施した。調査対象者は,2012年度博士課程終了者で,回答数は5000名を超えた。本報告書はその結果をまとめたものである。4部構成になっており,1部:博士課程の概観と進学前の状況,2部:大学院教育政策に関する検討,3部:イノベーション人材育成の視点,4部:多様な人材活用の視点から,となっており,3~4部において,挑戦性,総合性,融合性,国際性を視点として設定している。大学院生の就業業況についてみると,雇用先が大学等のアカデミアである者の任期制雇用の割合は6割であるが,第1グループの大学に限定すると8割を越える。雇用先が民間企業の場合は,大企業で正社員として雇用されている者が大半で,所得水準も,仕事の満足度も高い。外国人留学生は,半分が母国に帰国しており,日本人で海外在住者は5%である。アカデミアにおけるテニュア雇用では男女差がほとんどない。「博士人材調査」は,今後も継続して実施し,調査内容も改善していく予定である。