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J-GLOBAL ID:201502220398400836   整理番号:15A1052189

昆虫における意思決定と行動選択:脊椎動物に基づく理論からのインスピレーション

Decision-making and action selection in insects: inspiration from vertebrate-based theories
著者 (5件):
資料名:
巻: 2015  号: Aug  ページ: WEB ONLY  発行年: 2015年08月 
JST資料番号: U7035A  ISSN: 1662-5153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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脳の最も重要な機能のひとつである効果的な意思決定には感覚情報の分析と刺激への応答における適切な行動の選択が伴う。筆者らは本稿で,嗅覚情報処理システムに重点を置き,昆虫の脳における意思決定と行動選択のメカニズムに関する現在の知識について考察する。意思決定の理論的および計算機モデルにより証拠蓄積経路を結びつける抑制性結合の重要性が強調される;この結合により競合する選択肢の効果的な区別が可能となり,意思決定者は統合された安定な決定にたどり着くことができる。経路の結合は多様なメカニズムを用いて実施することができ,意思決定系のパフォーマンスを大きく向上させることが理論によっても示されている。脊椎動物の基底核は複数の興奮性および抑制性入力の収束点として,安定的な行動選択を,唯一の可能な応答を選択し他の選択肢をすべて抑制することで実施していると思われる。同様の原理が昆虫の脳でもはたらいていると考えられる。昆虫の前大脳側部(LP)は嗅覚情報の複数の興奮性および抑制性チャンネルの収束点として,すくなくとも嗅覚情報に関しては安定的な決定と行動選択をもたらす。LPは昆虫脳における研究中の領域であるが,この運動前野が行動選択の効果的な決定に重要である可能性がある。無脊椎動物ドメインにおける行動選択を考察する場合に,脊椎動物の脳のはたらきを調べるために開発されたモデルを用いることは思いつきとしては有効であると考えられると論じる。このようなアプローチにより,昆虫において意思決定と行動選択がどのようになされるか,新たな仮説の提案が進み実験的研究の枠組み作りが進む可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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中枢神経系 
タイトルに関連する用語 (5件):
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