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J-GLOBAL ID：201502220466924121   整理番号：15A0904261

東北地方における低コスト再造林の実用化と課題

著者 (3件)： 松本和馬 (森林総合研 東北支所) ,  小谷英司 (森林総合研 東北支所) ,  駒木貴彰 (森林総合研 東北支所)
資料名： 東北森林科学会誌  (Tohoku Journal of Forest Science)
巻： 20  号： 1  ページ： 1-15  発行年： 2015年03月31日 
JST資料番号： L3143A  ISSN： 1342-1336  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方の再造林放棄の現状と背景,低コスト再造林の手法と東北地方の課題,および低コスト再造林を可能にする制度について記載した。コンテナ苗は今のところ価格が高いことが難点であった。東北では九州のスギで普及している挿し木による育苗ができず,播種によらざる負えない。しかし発芽率が低く,このためコンテナへの1粒播種では得苗率が低いことから,一度播種して得られた毛苗をコンテナに移植するという手間が必要が必要であり,その分,価格を押し上げていた。九州プロジェクトではスギの植栽後10年目に20%程度の成長低下を許容するならば下刈り回数を隔年3回まで低減可能とするシミュレーションの結果が得られていた。九州では蔓と常緑広葉樹の被陰がスギの成長阻害要因として大きいというが,東北地方では普通常緑広葉樹の発生がほとんどないのでこの点は有利であった。

シソーラス用語： 東北地方 ,  *原価 ,  原価低減 ,  *再生 ,  経営管理 ,  *造林 ,  栽植密度 ,  下刈り ,  伐木 ,  有害生物防除 ,  食害
準シソーラス用語： *再造林 ,  植栽密度 ,  食害防止 ,  *森林管理 ,  森林経営 ,  森林伐採 ,  *低コスト ,  低コスト化

分類 (1件)： 造林一般  (FF03010A)

引用文献 (122件)：

• 赤井龍男(1998)低コストな合自然的林業. 全国林業改良普及協会, 東京. 143pp.
• 秋山孝臣(2007)世界市場における木材需給の構造変化と国産材時代および新生産システムについて. 調査と情報 2007.3:6-13.
• 天野智将(2014)伐植一貫作業システムにおける各工程 秋田県小比企内山国有林における事例から-. 第19回東北森林科学会大会講演要旨集:39.
• 青井俊樹・寺本守・杉山弘(1994)寒冷紗を利用したカモシカ, シカ防除用囲いの効果について II. ヒノキ造林木の成長に与える影響と被害高脱出の時期について. 北海道大学農学部演習林研究報告 51:31-43.
• 青森県(2015)青い森再造林プラン. 青森県(青森).

タイトルに関連する用語 (3件)： 東北地方 ,  再造林 ,  実用化