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J-GLOBAL ID:201502220495115054   整理番号:15A1024616

トラップ試験における腐肉食性の端脚類と貝虫類により引き起こされたヒラメ稚魚(Paralichthys olivaceus)の死亡

Mortality of juvenile Japanese flounder Paralichthys olivaceus caused by scavenging amphipods and ostracods in trap experiments
著者 (2件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 301-308  発行年: 2015年03月 
JST資料番号: L2029A  ISSN: 0919-9268  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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真野湾のヒラメ成育場において餌として種々の条件下でヒラメの天然稚魚と人工種苗を用いたトラップ実験を実施した。砂を敷いたトラップ内の生きた天然ヒラメはすべて健康な状態で生残した。しかしながら,砂を敷いていないトラップの生きた天然ヒラメや,砂の有無に関係なく人工種苗のヒラメは,傷ついた個体や死んだ人工種苗の個体と同様,ほとんどが食害を受け,一晩で骨だけの状態となった。典型的な腐肉食性のフトヒゲソコエビ上科のOrchomene sp.やOrchomene naikaiensis,及びCypridinidae科のVargula hilgendorfiiが摂食されたヒラメが入っているトラップ内に多数群れていた。しかしながら,摂食されたヒラメが入っていないトラップ内には端脚類や貝虫類はほとんど存在しなかった。従って,これらの甲殻類の群れがヒラメを発見してやってくると,ヒラメの状態に関係なく摂食されるものと考えられた。水槽実験においても,端脚類や貝虫類が生きたヒラメを殺し,摂食することが確認された。砂に潜ることで魚からの匂いが出なくなり,これら甲殻類がヒラメを発見できなくなる可能性が考えられた。本研究の結果より,腐肉食性の甲殻類が海に放流されたヒラメ種苗を捕食している可能性が示された。Copyright 2015 Japanese Society of Fisheries Science Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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魚類  ,  増養殖の技術  ,  異種生物間相互作用 
引用文献 (33件):
  • Sekiguchi H, Yamaguchi Y (1983) Scavenging gammaridean amphipods from the deep-sea floor. Bull Fac Fish Mie Univ 10:1-14
  • Sainte-Marie B (1992) Foraging of scavenging deep-sea lysianassoid amphipods. In: Rowe GT, Pariente V (eds) Deep-sea food chains and the global carbon cycle. Kluwer Academic Publishers, Netherland, pp 105-124
  • Dauby P, Scailteur Y, Broyer CD (2001) Trophic diversity within the eastern Weddell Sea amphipod community. Hydrobiologia 443:69-86
  • Legeżyńska J (2001) Distribution patterns and feeding strategies of lysianassoid amphipods in shallow waters of an Arctic fjord. Pol Polar Res 22:173-186
  • Wilkinson I, Wilby P, Willians P, Siveter D, Vannier J (2007) Ostracod carnivory through time. In: Elewa AMT (ed) Predation in organisms: a distinct phenomenon. Springer-Verlag, Berlin, pp 39-57
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