抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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データを収集しやすいデジタルマーケティングでは施策の評価や効果測定が行いやすい一方で,施策の目的と効果測定指標のミスマッチが散見される。本論文では,デジタルマーケティングによって効果を出している先進企業の事例を示し,取るべきデータを情報を受け取る側の生活者起点で収集すべきことを論じた。ある日用雑貨メーカーではブランド認知や利用意向を高めることを目的とし,LINEのスポンサードスタンプを配信するとともにシングルソースデータ調査を行った。スタンプのダウンロード数やスタンプの利用回数は収集可能なデータであるが,広告や施策の接触状況,接触前後での認知や意向,購買行動を1人の対象者に対してすべて明らかにすることで因果関係をより明確化できる。スタンプをダウンロードしたグループとしていないグループの事前と事後の名称認知率や利用意向率の変化幅の差によってスタンプの効果だけを算出でき,効果のあるPDCAサイクルの運用を可能とする。また,複数の施策を多チャンネルで同時に展開する場合,個々の施策起点で調査すると対象者がその施策以外で接触した施策を把握できないので,シングルソース調査で複数の施策の効果を比較評価する利点を示した。