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J-GLOBAL ID:201502220663242740   整理番号:15A0175529

品質工学の研究事例の進展 第31回 透明な樹脂における変色の評価

著者 (1件):
資料名:
巻: 68  号:ページ: 61-67  発行年: 2015年02月15日 
JST資料番号: F0082A  ISSN: 0285-5070  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿では,建築用塗料のベースとなる高い透明性を有する樹脂の開発事例を紹介する。塗料用の樹脂は太陽の熱や紫外線,結露など水分の影響により変色が生じる。従来,塗料の変色を評価するために,数年間の屋外暴露試験など長い時間をかける必要があった。近年,製品サイクルが短くなっており,試験期間の短縮が求められている。そこで,光の透過度による評価を検討し,外側直交表による施工条件及び使用環境の複数同時評価と光の透過度を利用した透明樹脂の評価といった二つの新たな試みにより,透明樹脂ベースを短期間で開発することに成功したので紹介する。短期間で開発するため,品質工学による二つの手法を適用した。その一つは開発手法である。従来の開発方法は,変色を水分による白化,熱や紫外線などによる黄変などに分けてパターンごとに逐次解決する開発方法であった。今回,誤差条件として同時に複数割り付け評価し,成果を得ることができた。二つ目は色の評価法である。色の評価として最も一般的でかつ品質特性であるL*a*b*表色系ではなく,分光透過率の出力カーブにより,樹脂の変色を短期間で定量的に把握することができた。その結果,想定した四つの変色パターンで,ほとんど変色しない樹脂及び添加剤の配合を短期間で見いだすことができた。通常,様々な要因での変色の課題解決には1~2年程度の期間を要するが,今回はそれを6か月程度で解決することができた。この二つの手法は,塗料用の樹脂だけでなく光学用のフィルムや接着剤など,様々な使用環境において高い透明性を要求される製品に応用展開が可能である。
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分類 (2件):
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アクリル樹脂  ,  統計的品質管理 
引用文献 (3件):
タイトルに関連する用語 (5件):
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