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J-GLOBAL ID:201502221155988483   整理番号:15A0866374

中期三畳紀のステム群カメ類の1種とカメのボディープランの進化

A Middle Triassic stem-turtle and the evolution of the turtle body plan
著者 (2件):
資料名:
巻: 523  号: 7562  ページ: 584-587  発行年: 2015年07月30日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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カメ類の起源および初期進化は,脊椎動物学で長く議論が続いている重要な問題である。見解が分かれる原因は,形質に関する分子的証拠と形態的証拠の不一致や,進化的に重要な期間に対応する移行化石の欠如にある。中国で見つかった約2億2000万年前のステム群カメ類Odontochelysは,部分的に形成された甲を持ち,頭蓋後方の骨格にはカメ様の多くの特徴が見られる。ドイツおよびタイで見つかった2億1400万年前のProganochelysとは異なり,Odontochelysでは縁辺歯(marginal tooth)が維持され背甲は欠如している。Odontochelysは,南アフリカで見つかり最古のステム群カメ類と想定されている約2億6000万年前のEunotosaurusとは,大きな年代的隔たりによって離れている。今回我々は,新たな化石爬虫類としてPappochelysを報告する。これは構造的および年代的にEunotosaurusとOdontochelysの中間的存在であり,中期三畳紀(約2億4000万年前)のものである。これら3つのタクソンは,断面がT字型で彫刻様の模様が付いた前後に幅広い肋骨,長い背部椎,および変形した肢帯が共通している。Pappochelysは,肢帯のさまざまな特徴がOdontochelysによく似ているが,Odontochelysとは異なり,対をなす頑丈な腹助骨(gastralia)からなる胸部構造を腹甲の代わりに有している。Pappochelysは,腹甲が腹肋の連続的融合によって部分的に形成されたことを裏付ける新たな証拠となる。その頭蓋は,上部側頭窓が小型で下部側頭窓が腹側に開いており,カメ類が双弓類に近いとする仮説の裏付けとなる。Copyright Nature Publishing Group 2015
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分類 (2件):
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進化論一般  ,  動物形態学・解剖学一般 

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