文献

J-GLOBAL ID：201502221168913180   整理番号：15A1335068

高温特性に優れるタービンホイール用TiAl合金DAT-TA3の開発

Development of Titanium Aluminide Alloy with Excellent High Temperature Property for a Turbine Wheel

著者 (3件)： 小柳禎彦 (大同特殊鋼 技開研) ,  鷲見芳紀 (大同特殊鋼 技開研) ,  高林宏之 (大同特殊鋼 技開研)
資料名： チタン  (Titanium Japan)
巻： 63  号： 4  ページ： 303-306  発行年： 2015年10月28日 
JST資料番号： G0043A  ISSN： 1341-1713  CODEN： CHITF5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： TiAl合金はγ相(TiAl)とα₂相(Ti₃Al)から構成される金属間化合物であり,Ni基超合金の約半分の密度で優れた高温特性を示す。よって,排ガスに対するレスポンスが良好でターボチャージャーの性能向上に有効な技術である。これまでに低温ガソリンエンジン向けにDAT-TA1,更に耐熱性を高めた高温ガソリンエンジン向けにDAT-TA2を開発しているが,排熱ガス温度の上昇に伴い,更なる耐用温度の向上が望まれている。本研究では,従来のDAT-TA2をベースに,製造性を維持しながら高温強度を向上するC量とS量を最適化したDAT-TA3の開発を行った。得られた結果を以下に示す。1)DAT-TA3はクリープラプチャー特性ではDAT-TA2対比最大+20°Cの耐用温度の向上が見込まれる。2)DAT-TA3は,既存のNI基超合金の半分程度の密度にも関わらず,Inconel713Cが使用できない温度域まで使用できる可能性がある。

シソーラス用語： タービン ,  タービン翼 ,  *チタン合金 ,  アルミニウム含有合金 ,  金属間化合物 ,  層状組織 ,  *金属組織 ,  クリープ破断 ,  *機械的性質 ,  疲れ強さ ,  高温酸化 ,  生産性 ,  化学組成 ,  低サイクル疲れ
準シソーラス用語： クリープラプチャ ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  合金組成 ,  疲労特性

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (6件)：

• 鉄井利光,京谷美智男,三浦義光: 三菱重工技報, 37(2000), p.54.
• 萩田敦司: 特殊鋼, 56 (2007) 7, 42.
• 京谷美智男: 電気製鋼, 70 (1999), p.223.
• J. B. McAndrew and H. D. Kessler: JOM, 8(1956), p.1348.
• 志田善明,穴田博之: 日本金属学会誌, 58 (1994), p.754.

タイトルに関連する用語 (6件)： 高温特性 ,  タービン ,  ホイール ,  TiAl合金 ,  DAT ,  開発