抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,パノラマ画像の撮影機器やパノラマ画像を利用したサービスが増加している。パノラマ画像は1枚の情報量が多いため,撮影者による意図の影響が少なく,閲覧者は様々な観点からパノラマ画像を閲覧できる。これは,様々な側面の情報が存在する観光分野にとって有用である。しかし,パノラマ画像は情報量が多いため,ただ画像を提示されただけではパノラマ画像のどこを注目するべきかわからない。そこで本稿では,パノラマ画像における興味の共有が可能な観光支援システム「フォトリート」の開発を行った。本システムは,他人が閲覧した範囲を提示することで,他人のパノラマ画像に対しての興味を共有が可能である。本システムの評価実験の結果,以下の知見を得た。(1)利用者は他人が注目していた場所の提示だけでなく,他人が閲覧した明確な意図を知りたいと感じることを示した。また,意図が明確でない情報を提示した場合,その情報を押し付けだと感じ,不快に感じる利用者が存在した。(2)他人の閲覧した画像範囲およびアノテーションを提示することで,利用者はその部分に注意が向き,パノラマ画像を見るきっかけとなる可能性を示した。(3)他人が閲覧したという情報をパノラマ画像に付与することで,パノラマ画像をよりよく閲覧するという行動を誘発できる。(著者抄録)