抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国の社会資本の内,1960年代の高度成長期に建設されたものの多くが建設から50年以上を経過しようとしている。現在これらの建造物の老朽化が始まっており,今後はこれらを効果的に維持管理する必要がある。すなわち(1)現状把握,(2)今後の劣化予測並びに(3)優先順位を含めた補修計画の立案が重要である。このためには,老朽化の最大要因の一つは「塩害」であり,これを考慮した非破壊の腐食速度を測定する方法が必要である。当社は,腐食原理に基づいた「外挿法」に着目し,コンクリート中鋼材の腐食速度測定に適応できるように改良した方法としてCIPE(Current Interrupted Polarizing Extrapolation Method)法を開発した。本稿では,CIPE法の原理を説明するとともに,溶液あるいはコンクリート供試体による試験によってCIPE法の適用性を確認した。その結果,CIPE法は種々の環境下におかれたコンクリート中鋼材の腐食速度を非破壊で精度良く測定できることが明らかとなった。今後は,CIPE法が非破壊検査の主要な手法となるように,実構造体での実績を重ねたい。