抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉛とデカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)はe-wasteリサイクルサイト(EWRS)での主な汚染物質である。2つの化学物質の組合せ毒性作用へ焦点があてられ,関心が高まっている。従って,初めて鉛汚染土壌での鉛の移動性と微生物毒性をBDE-209の存在下で定量するための実験室研究を行なった。結果は,全培養期間にわたってBDE-209はほとんど分解せず,鉛曝露との組合せ作用を引き出すことを示した。鉛の交換可能画分(EXCH)と炭酸塩画分は有機画分,Fe/Mn酸化物と残留画分に変換され,適切量(100mg/kg)のBDE-209の添加によって鉛単独と比べて変換が促進された。さらに,土壌微生物バイオマスC(C
mic),土壌基底呼吸(SBR)と代謝指数(qCO
2)が試験の初めに増加し,次いで培養期間の延長と共に低下し,BDE-209添加が対照と比べて大きく異なる応答を引き起こした。鉛のEXCHあるいは移動係数(MF)とBDE-209で処理した土壌でのSBR,C
mic,あるいはqCO
2との大きい相関が明確に観察された。これらの観察結果は,EWRSでの土壌の常在微生物への鉛とBDE-209の組合せ曝露の生態毒性影響のより良い理解を提供する。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.