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J-GLOBAL ID：201502221293268220   整理番号：15A0789988

瀬戸内海の栄養塩管理-持続的な海藻養殖に向けて 東部瀬戸内海における栄養塩の動態とノリ養殖などのための栄養塩管理

Nutrient dynamics and nutrient level management for Nori (Pyropia) culture in the eastern Seto Inland Sea

著者 (4件)： 阿保勝之 (水産総合研究セ 瀬戸内海区水研) ,  中川倫寿 (水産総合研究セ 瀬戸内海区水研) ,  阿部和雄 (水産総合研究セ 瀬戸内海区水研) ,  樽谷賢治 (水産総合研究セ 西海区水研)
資料名： 海洋と生物  (Aquabiology)
巻： 37  号： 3  ページ： 274-280  発行年： 2015年06月15日 
JST資料番号： S0220B  ISSN： 0285-4376  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,東部瀬戸内海の海藻養殖漁場における栄養塩動態と栄養塩管理について述べた。東部瀬戸内海の溶存態無機窒素と溶存態無機リンのモル比はこの30年間で16~17から8~10へと変化し,窒素欠乏状態になっている。海苔漁期には降水量が少ないため河川からの溶存態無機窒素の負荷量は小さく,下水処理水や事業所排水の影響が大きいと考えられる。また,海底堆積物からの溶存態無機窒素の供給もその動態に重要な役割を担っているものと考えられる。負荷量を増やすことによって海域の溶存態無機窒素濃度を高めることができれば3μMの濃度を下まわることがなくなり,海苔の色落ち被害の軽減が期待される。その対策としては,栄養塩モニタリングによる海苔色落ち予測や,施肥による栄養塩添加,ダムの追加放流,下水処理管理運転などによる栄養塩供給量の増加などが試みられている。

シソーラス用語： 瀬戸内海 ,  *自然環境 ,  *栄養塩類 ,  窒素 ,  *養殖 ,  *漁場環境
準シソーラス用語： *栄養塩 ,  *海苔養殖 ,  色落ち ,  *窒素動態 ,  溶存無機窒素

分類 (3件)： 海藻類  (FH02040G) ,  増養殖の技術  (FH04020Y) ,  水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A)

タイトルに関連する用語 (5件)： 瀬戸内海 ,  栄養塩 ,  海藻 ,  養殖 ,  ノリ養殖