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J-GLOBAL ID：201502221308535840   整理番号：15A1100748

PCB含有安定器の数量と処理経費の解析

Analyses of the Quantity and Treatment Cost of Ballast Containing PCB

著者 (2件)： 浦野真弥 (環境資源システム総合研究所) ,  浦野紘平 (環境資源システム総合研究所)
資料名： 環境科学会誌  (Environmental Science)
巻： 28  号： 5  ページ： 383-391  発行年： 2015年09月30日 
JST資料番号： L1842A  ISSN： 0915-0048  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： PCB含有安定器の処理が進んでいない原因等を検討するため,まず,届出数の経年変化情報を収集し,都道府県別の人口と届出数との関係を指数関数で近似し,7道県が周辺の他県に比べて届出数が推算値より特に少なく,九州・沖縄地区は全体に届出数が推算値より少ないこと等を明らかにした。その上で,中間貯蔵・環境安全事業(株)が示している安定器処理計画と処理費用を解析し,1個あたりの処理費が8.4万円程度となること,都道府県ごとの処理経費を推算し,全数処理には5,000億円以上の経費を要すること,さらに,東京都内の安定器保管数情報から,数億円から数十億円の処理経費を要する保管者が多いことなどを示した。また,(独)環境再生保全機構の公開情報等から,中小企業補助制度の継続が困難になる可能性が高いことを明らかにした。これらから,社会負担が極めて大きいために期限内の処理が難しくなり,長期保管による漏洩・紛失や不適正処理の増加が懸念されることを明らかにした。さらに,国が安全性を確保できる安定器の解体方法を示して型式によらない解体の認定制度を導入するか,低濃度PCB廃棄物の焼却無害化処理施設において,認定(許可)されたPCB処理量の範囲内での安定器の処理を認めることで,処理経費を1/20~1/3程度まで低減可能であることを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *安定器 ,  *産業廃棄物 ,  廃棄物処理 ,  無害化 ,  解体 ,  廃棄物管理 ,  国家政策 ,  原価
準シソーラス用語： *PCB廃棄物 ,  経費 ,  電子安定器 ,  費用負担

分類 (2件)： その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  産業廃棄物処理  (SC05040Z)

引用文献 (38件)：

• 1) 環境省平成14年度第1回PCB処理事業評価検討会(2003 年1月) 資料3,PCB廃棄物の全国的な処理体制の構築について,https://www.env.go.jp/recycle/poly/kento/01/mat03.pdf,(参照 2015-5-10).
• 2) 浦野真弥・浦野紘平(2015) 各種低濃度PCB廃棄物の量とそれらのPCB量の推算,環境科学会誌,28(5),359-368.
• 3) 環境省平成23年度第1回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会(2011年10月)資料3,PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について, http://www.env.go.jp/recycle/poly/confs/tekisei/01/mat05.pdf,(参照 2015-5-10).
• 4) 環境省平成24年度第9回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会(2012年8月) 資料1,今後PCB廃棄物の適正処理推進について,https://www.env.go.jp/press/files/jp/20515.pdf,(参照 2015-5-10).
• 5) 大林組会社情報,PCB含有廃棄物(蛍光灯用安定器)の不適正な処理について(2012年11月),http://www.obayashi.co.jp/copany/news_20121101_1,(参照 2015-5-10).

タイトルに関連する用語 (4件)： PCB ,  安定器 ,  経費 ,  解析