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J-GLOBAL ID：201502221346202285   整理番号：15A1232282

送電系統における太陽光発電大量導入時のファジィ計画法を用いた電圧・無効電力制御

System Voltage and Reactive Power Control using Fuzzy Programming for Large Scale Photovoltaic Power Penetration

著者 (2件)： 伊藤孝将 (早稲田大) ,  岩本伸一 (早稲田大)
資料名： 電気学会電力技術研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： PE-15  号： 140-143.145.154-168  ページ： 25-30  発行年： 2015年09月16日 
JST資料番号： F0788B  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,太陽光発電(PV)の大量導入が計画されているが,それによる電圧上昇,電圧変動,PVの出力予測外れによる電圧の予測外れなどが,単独,ないし,複合して起こることにより,系統電圧・無効電力制御が以前にも増して困難となることが懸念される。これに対し,系統電圧・無効電力制御方式として,系統電圧が適正範囲を逸脱する場合に変圧器タップ,ないし,調相設備を制御するというものが多い。しかし,変圧器タップと調相設備の寿命は,主にタップ切替と調相設備の投入・解列の際のスイッチングによる磨耗に影響されるため,これらの電力機器のスイッチングを頻繁に行なうことは,系統電圧・無効電力制御の経済性を損なうと言える。一方,電力系統における制約条件は,ある範囲内に必ず収まっていなければならないというHard Constraintのものよりも,むしろ,僅かな量,僅かな時間であればある範囲を逸脱しても構わないというSoft Constraintのものが多く,電圧が適正範囲を僅かな量,僅かな時間のみ逸脱することは,短時間容量などの観点から許容されているといえる。そこで,本稿では,制御により柔軟性を持たせるべくファジィ計画法の概念を系統電圧・無効電力制御に適用し,シミュレーションによりその有効性を確認した。

シソーラス用語： *太陽光発電 ,  *系統運用 ,  分散型電源 ,  送電系統 ,  *電力制御 ,  *電圧制御 ,  *ファジィ制御 ,  計算機シミュレーション
準シソーラス用語： *分散型電源系統運用 ,  *無効電力制御 ,  電力系統シミュレーション

分類 (2件)： 太陽光発電  (NB03090G) ,  電力系統一般  (NB02000E)

引用文献 (7件)：

• 長尾待士・児玉博明・田中和幸・竹中清・熊野照久:「電力系統の電圧安定性解析手法の開発」,電力中央研究所報告・総合報告,No.T37(1995)
• 西田俊夫・竹田英二:「ファジィ集合とその応用」,森北出版株式会社(1991)
• J. B. Ward and H. W. Hale “Digital Computer Solution of Power-Flow Problems“, AIEE Trans. Power Apparatus and Systems, Part III, Vol.75, Issue 3, pp.398-404 (1956)
• ESCJ年報 -平成24年版- (2013) http://www.escj.or.jp/news/2013/h2505_annualreport_postin.pdf
• NEDO日射量データベース閲覧システム http://app7.infoc.nedo.go.jp/metpv/metpvh.html

タイトルに関連する用語 (5件)： 送電系統 ,  太陽光発電 ,  ファジィ ,  計画 ,  無効電力制御