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J-GLOBAL ID:201502221435966760   整理番号:15A0741464

米のアワフキムシであるCallitettix versicolorの幼虫集合行動を制御する自己制御性フェロモンシステムの同定

Identification of a self-regulatory pheromone system that controls nymph aggregation behavior of rice spittlebug Callitettix versicolor
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資料名:
巻: 12  号: May  ページ: 12:10 (WEB ONLY)  発行年: 2015年05月 
JST資料番号: U7029A  ISSN: 1742-9994  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:多くのアワフキムシ種の幼虫は,1つの泡塊中に集合することで知られており,この行動は成長中の幼虫の生存性に大きな便益をもたらす。しかし,集合を誘発および制御する詳細なメカニズムはほとんど知られていない。本稿で著者らは,米のアワフキムシであるCallitettix versicolor幼虫の集合行動を調査し,また泡塊の化学組成を分析した。結果:著者らは泡塊にウンデカン,ドデカン,トリデカン,テトラデカン,ペンタデカン,およびヘキサデカンと呼ばれる6種のn-アルカン化合物を同定した。重要なこととして,著者らは,孤立性の泡塊(SSM)と集合性の泡塊(ASM)におけるこれら化合物の総量と組成が有意に異なることを示した。ウンデカン,ドデカン,トリデカン,テトラデカン,およびヘキサデカンがSSMで過剰表現された一方で,ペンタデカンはASMにおいて有意に高いレベルで見いだされた。電気生理学的実験は,これらの6化合物に対する触角応答がヘキサンおよびドコサン対照の両方よりも有意に高いことを示し,これはこの6種の揮発性アルカン類のフェロモンとしての特定の役割を提示する。 この仮説と一致して,行動試験は,6化合物のうちの5化合物(すなわちウンデカン,ドデカン,トリデカン,テトラデカン,およびヘキサデカン)が,広い濃度範囲にわたり誘引物資として作用したことを明らかにした。したがって,これらの5つの化合物は,成長する泡塊へ追加の幼虫の動員を可能にする。6番目の化合物であるペンタデカンは低用量で幼虫を誘引する一方で,高用量においてこの効果は消失した。このことは,このアルカンが不快物質として作用し,泡塊における満杯の集合への追加個体の動員を防止することを提示する。結論:要約すると,著者らの研究は,低い幼虫数での集合を許容する一方で,1つの泡塊内で設定された幼虫数を超える過剰集合を阻止する,単純ではあるが完全なフィードバックメカニズムを同定した。結論として,著者らの研究は,この害虫のフェロモン制御のための新しい手法の同定を大いに促進する,C.versicolorの発育と行動に対する新規な知見を提供する。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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動物に対する影響  ,  個生態学 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
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