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J-GLOBAL ID:201502221961719637   整理番号:15A0211651

「人間らしさ」と人工知能

著者 (1件):
資料名:
巻:号:ページ: 101-106  発行年: 2014年12月25日 
JST資料番号: F1019A  ISSN: 2186-4942  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本論では,著者が行ってきた被験者実験の結果を参照しながら,「人間らしさ」とは何かを問いかけ,翻って現在の人工知能あるいはロボット開発の研究に何らかの新たな視点を提供することを目的とする。最初の検討段階では,「心の形式化」は,将来において可能であり,それによって機械は心をもつことができるであろうと考えた。しかしながら,形式化可能=人工知能が心をもつ,というわけではなく,そこに「素材」依存の問題があるかもしれない点に言及したのが橋本である。この後,人工市場において,人とコンピュータが共存して取引をするU-Mart実験などを行った経験から,人間がほぼ一定の大きさでほぼ一定の時間をかけて世界と関わりながら学習し,意思決定し,さらに行動していくことを見るにつけて,この「素材」に関する問題は,「素材が化学変化するための時間」の概念へと変化してきた。つまり,あらゆる「素材」は,その素材(=原因)に対応する心(=結果)をもつている可能性がある。したがって,本論では「なぜ,人間だけが心をもつのか?」という問いに答えることはできない。人間以外のありとあらゆる物質は「心」をもつ可能性があると著者は考えるからである。しかし他方で,そのような人間以外の物質がもつ「心」は,たとえそれがチューリングテストをパスしたとしても,その物質が本来的にもつ時間刻みの相違によって人間とは異なっていると考えるのである。著者は「機械は心をもちえない」とか「人間は心をもつものを人工的には作れない」と主張しているわけではない。変化・変容に要する時間刻みが人間を構成する素材と類似していて,それらの大きさが人間とよく似ているロボットが作られたなら,彼らと「違和感なく」コミュニケーションをすることは可能であろうし,人間によって「彼らは人間らしい心をもっている」とみなされることは可能であろう。この場合には,そのロボットが話す言葉は,単なる統語論的なものではなく,意味論としての領域に踏み込むことができるのだろう。
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分類 (1件):
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人工知能 
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