抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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御嶽火山は2014年9月27日に噴火し,多数の登山者が犠牲となった。9月29日に現地調査と火山灰試料の採取を行った。29日時点では火山活動は比較的穏やかになっており,白色~薄い灰色の噴煙が山頂から数百mの高さに立ち上る程度であった。入山規制が敷かれた外側では微弱な降灰が確認された。降灰量は最も多い場所で舗装道路上に数mm程度の厚さであり,多くは植物の葉の上に付着している程度で,降雨があれば直ちに流失するものと推察された。採取した火山灰試料は,粒径が1mmを超える粒子は少なく,125μmより大きい粒子と細かい粒子が同程度含まれていた。構成粒子は円磨度の高い角の取れた変質を被った溶岩あるいは粘土を主体として,遊離結晶を含んでいる。回折X線分析では石英,黄鉄鉱,無水石膏などのピークが認められた。これらの結果から,9月27日の噴火は,マグマの直接的な関与は認められず,水蒸気噴火であったと考えられる。