抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ディジタルカメラやテレビ映像の高精細化が進んでおり,4K,8Kなどの高精細・高解像な画像を得られるようになってきた。一方で,既存データとして低解像画像が多く蓄積されており,これらを高解像画像に変換するニーズも高く,超解像技術などが研究されている。しかし,従来の高解像化手法は,元画像である低解像画像の画素値に基づいて画素間に位置する新たな画素の画素値を推定するものである。これに対して本論文では,低解像画像は撮影対象の一つの観測データに過ぎないものとして扱い,元の撮影対象が有するエネルギがその画素平面に累積されて保存・観測されていることを考慮した画素値分布推定手法を提案する。この手法では,画像を画像エネルギ分布とみなし,画像データの画素値はその観測データと考える。その上で,画像データからの拡大・縮小等の変換に際して,エネルギ保存を前提として定式化し,そのエネルギ推定としてB-SPline曲面によって推定する。拡大処理に関しては,広く一般的に用いられている画素補完法との比較実験を行った結果,SSIM(Structual SIMilarity)値およびPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)値の評価においていずれも良好な結果を得た。