抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日系ゼネコンが施行するプロジェクトを調査し,シンガポールにおけるNSCの指定実態を明らかにし,NSCによって生じるリスクへの対応と管理のために,DSCとNSCが施工する場合の工種別の工事実績を定量的に評価することで,NSCが施工する場合のリスクが高くなる工種を抽出することを目的に日系ゼネコン(GC)6社の現場を訪問し,ヒアリング調査を行った。調査の分析により,NSC工事費比率は,工事費,工期,施工面積との関係が低く,発注者が使用者の場合,NSC工事比率が高くなることが明らかになった。又工種とNSC指定率の分析では,労務より材料の重要度が高い工種で指定率が高いと分析された。GCの実務者は工事管理の目標水準として,工期・品質・コストの順になっており,DSCが担当する方が全体的に実績が高いと認識していた。NSCに指定される場合,電気工事・排水工事・塗装工事・改修工事・空調換気工事の管理面のリスクが高くなっていた。これらの結果から,発注者が各工種をNSCとして指定する場合,GCは各工種に対する概略的なリスク評価が可能となり,発注者と交渉する際の一助になると期待される。