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J-GLOBAL ID：201502228391953180   整理番号：15A0321488

ゲーム論的リアルオプションによる3社間の特許取得競争評価

Evaluation of Patent Race between Three Firms Using a Game-Theoretic Real Options Approach

著者 (2件)： 小野泰典 (神奈川大学大学院工学研究科) ,  瀬古沢照治 (神奈川大学大学院工学研究科)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 135  号： 2  ページ： 204-214 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 特許取得競争の利益評価のために,近年「ゲーム論的リアルオプションアプローチ」が注目されている。本研究は,従来研究を拡張し,現実の特許取得市場における意思決定に近づけるため,規模が異なる3社間の特許取得市場における競争・技術提携の評価方法を新たに提案した。3社間における「一対他」の特許取得競争をゲーム論的リアルオプションによって定式化し,研究開発の順番による期待特許利益の変化を示した。さらに,3社の内2社が技術提携し残りの1社と競合する「多対他」モデルにおける評価方法を定式化した。技術提携の利益配分について感度分析し,3社間の競争より技術提携が望ましい利益配分率を求めた。最後に,技術提携シナジーによって研究開発費用が削減できる場合,技術提携を行うことが望ましい技術提携シナジーを考察した。

シソーラス用語： *特許 ,  戦略 ,  *競争 ,  権利 ,  ゲーム理論 ,  予測 ,  利益 ,  *技術協力 ,  研究開発 ,  相乗作用 ,  *意思決定
準シソーラス用語： *リアルオプション ,  *競争戦略 ,  利益予測

分類 (2件)： 工業所有権  (HA03000C) ,  利益管理  (KA05030A)

引用文献 (9件)：

• (1) D. Fudenberg and J. Tirole : “Preemption and rent Equilization in the adoption of new technology”, Review of economic studies, Vol. 52, No. 3, pp. 383-401 (1985)
• (2) 渡辺隆裕:「なぜリアルオプションとゲーム理論か」, オペレーションズ・リサーチ, Vol. 53, No. 11, pp. 614-619 (2008)
• (3) 西原 理:「R&D投資のリアルオプションモデル」, オペレーションズ・リサーチ, Vol. 53, No. 5, pp. 288-293 (2008)
• (4) M. Kijima and T. Shibata : “Real options in an oligopoly market”, Kyoto economic review, No. 74, pp. 47-64 (2004)
• (5) M. Nishihara and A. Ohyama : “R&D competition in alternative technologies: A real options approach”, Journal of the Operations research society of Japan, No. 1, pp. 55-80 (2007)

タイトルに関連する用語 (5件)： ゲーム ,  リアルオプション ,  特許 ,  競争 ,  評価