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J-GLOBAL ID：201502229269931511   整理番号：15A0722866

ケラチン付随タンパク質(KAPs)を欠いたヒト毛髪ケラチンフィルムの作製とその性質

Preparation and Properties of Human Hair Keratin Film Lacking Keratin-Associated Proteins

著者 (2件)： 藤井敏弘 (Shinshu Univ., Nagano, JPN) ,  伊藤弓子 (Shinshu Univ., Nagano, JPN)
資料名： 繊維学会誌  (Journal of the Society of Fiber Science and Technology, Japan)
巻： 71  号： 6  ページ： 207-212  発行年： 2015年06月10日 
JST資料番号： F0278A  ISSN： 0037-9875  CODEN： SENGA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 従来までのケラチンとKAPsから成るケラチンフィルムとは異なるKAPsフリー型ケラチンフィルムの作製と形成したフィルムの性質を調べた。酢酸プレキャスト法の場合,KAPsフリー型は,フィルム形成に必要な酢酸は高濃度を必要とするが,フィルムへの変換率はKAPs含有の毛髪タンパク質溶液からよりも高かった。フィルムは半透明で,その微細構造も類似していた。不透明で微細な粒子/フィラメントから構成される網目構造を持つ従来型ケラチンフィルムは,むしろ特殊なフィルムであった。酸化染毛剤による染色性を調べたところ,通常/高酢酸型とKAPsフリー型フィルムは同程度の染色を受け,従来型フィルムと比べて優位に高く,KAPsの有無よりも微細形態の方がフィルムの染着性に影響を与えることを示した。酸化-還元に応答した透明性の変化は,KAPsよりもケラチンに依っていることが考えられた。

シソーラス用語： *毛 ,  ヒト ,  *ケラチン ,  *膜 ,  付属物 ,  タンパク質 ,  除去 ,  *微細構造 ,  染毛剤 ,  *染色性 ,  性質 ,  *動物タンパク質
準シソーラス用語： 透明性

分類 (2件)： 仕上げ  (YM06030F) ,  浸染,捺染  (YM06040Q)

タイトルに関連する用語 (7件)： ケラチン ,  タンパク質 ,  ヒト ,  毛髪 ,  フィルム ,  作製 ,  性質