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J-GLOBAL ID:201502229909344766   整理番号:15A0648621

Cordyceps militaris由来のコルジセピンは,アロキサン誘発糖尿病マウスにおいて高血糖症を防止する

Cordycepin from Cordyceps militaris prevents hyperglycemia in alloxan-induced diabetic mice
著者 (3件):
資料名:
巻: 35  号:ページ: 431-439  発行年: 2015年05月 
JST資料番号: E0636B  ISSN: 0271-5317  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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Cordyceps militaris(サナギタケ)は,昔から,メタボリックシンドロームの治療のための強壮薬として漢方の処方で使われてきた。コルジセピン(免疫調節,抗腫瘍および肝保護的な特性が証明されている)は,C.militarisの主要な活性代謝産物である。糖尿病は,身体が血糖値を調節することができない代謝疾患群である。そこで,著者らは,コルジセピンが血糖値を正常化し,糖尿病の指標を改善する可能性があるという仮説を立てた。本研究の目的は,C.militaris由来のコルジセピンがアロキサン誘発糖尿病マウスモデルにおける糖尿病に及ぼす影響の可能性を調査することであった。糖尿病マウスに,異なる用量のコルジセピン(8,24および72mg/kg体重)を21日間,毎日,腹腔内投与した。正常マウスにおいて,コルジセピンの最大耐量(3600mg/kg)を毎日投与する急性毒性試験を実施した。有効用量のコルジセピンを投与した後,血糖値の47%の低下,肝グリコーゲン量の214%の増加,および経口的ブドウ糖負荷試験の有意な改善が認められた。糖尿病の典型的症状である多食症および多渇症は,部分的に緩和された。さらに,コルジセピンは糖尿病関連の腎臓および脾臓損傷に対する保護作用を示した。最大耐量試験は,3600mg/kgの高用量でのコルジセピンが,14日間の腹腔内投与後に,正常マウスの体重および主要臓器に有意な影響を及ぼさないことを示唆した。結果から,血糖降下活性を引き出したC.militaris由来のコルジセピンは,アロキサン誘発糖尿病マウスの肝臓における糖代謝の調節に寄与することが示された。したがって,糖尿病の間のコルジセピン治療は,in vivoでのグルコース吸収の調節によってメタボリックシンドロームのいくつかの症状を改善する可能性がある。コルジセピンは,糖尿病およびその関連合併症の治療における治療薬として機能する可能性がある。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
代謝異常・栄養性疾患の治療  ,  微生物の生化学  ,  糖質代謝作用薬の基礎研究 

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