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J-GLOBAL ID:201502229992783164   整理番号:15A0261003

「シンクロ型LPSO構造の材料科学」LPSO型マグネシウム合金の特徴と今後の展望

著者 (1件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 44-49  発行年: 2015年02月01日 
JST資料番号: F0163A  ISSN: 1340-2625  CODEN: MTERE2  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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新しく日本で開発された高強度マグネシウム合金は,長周期積層構造(LPSO構造)という原子配列構造を持つ相(LPSO相)を強化相にしていることから,LPSO型マグネシウム合金と呼ばれている。これは,1)軽量・高強度・高耐熱性・難燃性が同時に達成され,2)優れた材料特性が大型化しても再現でき,3)LPSO相が濃度変調と積層構造変調が同期したシンクロ型LPSO構造を持ち,4)LPSO相がキンク帯強化という材料強化機構で強化されている。LPSO相はMg-M(Co,Ni,Cu,Zn)-RE(Y,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm)系合金で形成される。LPSO型マグネシウム合金はLPSO相とαMg相の二相合金である。この合金は鋳造した状態では平凡な機械的特性しか示さないが,塑性加工によって延性を保持しながら機械的特性が著しく向上する。この向上はαMg相の動的再結晶による結晶粒微細化の他にLPSO相のキンク帯強化が寄与している。この合金はLPSO相とαMg相の間にガルバニック腐食が生じるので耐食性はよくないが,AZ31なみの耐食性のMg-Zn-Y-Al-La合金が開発された。この合金はRE元素を含有しているので発火点が高い。今後は異分野融合研究によるLPSO構造の基礎研究と産学官連携による鋳造塑性加工材と急速凝固粉末冶金材の実用化研究が行われる。
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分類 (1件):
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非鉄金属材料 
引用文献 (22件):
  • (1) Y. Kawamura, K. Hayashi, A. Inoue and T. Masumoto: Mater. Trans., 42(2001), 1172-1176.
  • (2) Y. Kawamura, S. Yoshimoto and M. Yamasaki: Proceedings of PM2004, Shrewsbury, UK: EPMA, (2004), 449-454.
  • (3) Y. Kawamura and S. Yoshimoto: Magnesium Technology 2005, ed. H. I. Kaplan, TMS, (2005), 499-502.
  • (4) S. Yoshimoto, M. Yamasaki and Y. Kawamura: Mater. Trans., 47(2006), 959-965.
  • (5) 河村能人,大河内均,関川貴洋,関 義和:金属,80(8) (2010), 623-630.
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