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J-GLOBAL ID:201502231114147657   整理番号:15A0067870

金型技術者が知っておきたいCFRP・CFRTPの基礎知識 第1回 CFRP・CFRTPの市場動向と用途拡大

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巻: 30  号:ページ: 064-067  発行年: 2015年01月01日 
JST資料番号: X0147A  ISSN: 0912-5582  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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抄録/ポイント
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CFRPとは,炭素繊維と各種マトリクス(樹脂材料)を組み合わせた複合材の総称で,熱硬化性樹脂と複合した成形品をCFRP,熱可塑性樹脂と複合した成形品をCFRTPと総称する。炭素繊維は,ポリアクリロニトリルを原料とするPAN系炭素繊維と,主に石油ピッチを原料とするPITCH系炭素繊維に大分される。現在,CFRPやCPRTPに用いる炭素繊維の多くはPAN系であり,本稿ではPAN系をもとに解説する。炭素繊維は金属材料と比較して軽量でありながら,比強度では鉄の10倍,比弾性率では鉄の7倍もの性能を有し,疲労特性や寸法安定性にも優れている。本連載ではCFRPやCFRTPの成形方法,現状の課題や問題点,業界参入へのヒントや今後の展望まで解説する。まず,炭素繊維の需給動向と生産能力について,述べる。PAN系炭素繊維は,東レ,東邦テナックス,三菱レイヨンの3社が世界総生産能力の約70%のシェアを占めている。市場競争により統合や淘汰を経て9社による供給体制に至ったが,ここ数年は新興メーカーの参入が相次いでいる。次に,炭素繊維の用途別需要動向を述べた。最大の用途先はコンクリート補強や耐震補強など土木関連,風力発電機用風車ブレードやCNG向け圧力容器など環境やエネルギー関連,船舶や自動車向けなど輸送機器関連を含む産業機器用途である。BMWから発売されたi3の登場をきっかけに,炭素繊維を大量に用いた市販車が手軽な価格に近づき,今後CFRP製モノコックを使用した市販車のベンチマークとなるだろうと思われる。現在の需要先である航空宇宙用途,スポーツ用途,産業用途向けなどの需要が順調に推移すれば,2020年頃には現在の2.5倍程度の需要増加になると予想する。CFRPやCPRTPの用途の拡大について,現時点でほかの材料で成立している製品を高価なCFRPやCFRTPに置き換えることは難しい。多くの優れた特性を有する材料であるが,それらの特性を享受するためには,ほかの材料とは異なる取り扱いや配慮が必要である。最後に,CFRPやCFRTPの市場活性化につなげるには,現状の課題や問題点の解決に異業種の技術力が必須である。また,材料や成形方法にとどまらず,成形用型の付帯産業などが包括的,かつ総合的に技術開発を進めていくことが今後の発展につながると言える。
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分類 (3件):
分類
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強化プラスチックの成形  ,  充填剤,補強材  ,  用途開発 

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