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J-GLOBAL ID:201502231114560783   整理番号:15A0445143

ゼブラフィッシュを使用した流出水モニタリングによるモデル浄化槽内での銅粒子の性状変化,スペシエーション,および有害性の解明

Understanding the Transformation, Speciation, and Hazard Potential of Copper Particles in a Model Septic Tank System Using Zebrafish to Monitor the Effluent
著者 (8件):
資料名:
巻:号:ページ: 2038-2048  発行年: 2015年02月 
JST資料番号: W2326A  ISSN: 1936-0851  CODEN: ANCAC3  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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銅含有ナノ粒子は市販の防かび剤および殺菌剤に使用されているが,生物に対する環境インパクトは現状では明らかではない。本研究では,ナノサイズおよびミクロンサイズで非変質の銅および酸化銅粒子(0~10ppm)を対照物質として,2種類の銅含有ナノ粒子資材,すなわちCuPROおよびKocide,の潜在的環境影響を,ゼブラフィッシュ胚をスクリーニングツールとして評価した。また,試験用に設置した家庭用浄化槽中でのこれら粒子の変質についても検討した。この試験装置では,10ppmの濃度で銅粒子を投入した後に異なる処理段階の処理水採取が可能である。X線回折,誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS),薄膜拡散勾配法(DGT),およびVisual MINTEQソフトウエアによる銅のスペシエーション結果では,処理水中で銅は不溶性無機物のCu(H2PO2)2および不溶性有機銅として存在することが判明した。ナノサイズ粒子は,0.5ppm以上で50%の孵化阻害を示し,10ppm以上でも孵化阻害が発現しないミクロンサイズ粒子に比較して明らかに毒性が高かった。また,粒子から溶出した銅は生物体内に吸収されない形態に変化し,ゼブラフィッシュの孵化酵素を阻害しないことも判明した。さらに,ゼブラフィッシュ胚スクリーニング評価の結果,有機炭素成分としての腐植酸の添加量が増えるほど銅の毒性が低減することが確認された。以上のように,モデル的な暴露環境から得た試料でゼブラフィッシュ胚スクリーニングを行えば,粒子を直接的に追跡するという実施困難な作業を行わずとも,銅粒子のスペシエーションと有害度の変化をバイオアッセイで評価することが可能となる。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
下水,廃水の化学的処理  ,  金属及び金属化合物の毒性 

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