抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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酢酸セルロース樹脂は強靱で,耐油性,耐ガソリン性に優れ,艶,光沢,透明性があり,加工も容易であるが,可塑剤として使用しているフタル酸エステルの人体への影響が懸念され使用制限されている。さらに吸水性が高いために高温高湿下で変形するという問題がある。そのため可塑剤を選定して変形やブリードアウトを改良した透明グレード,セルブレンEC210を開発した。さらに難燃性を付与した難燃グレードEC430を上市した。セルブレンECはPLAやABSと比較するとABS並みのバランスのとれた機械特性を有し,PLAに比べて強靱性があり衝撃強度が高い。また着色時の発色がよく意匠性に優れている。さらに非フタル酸エステル系の可塑剤を使用しているため環境規制にも対応している。またEC430はUL94規格の垂直燃焼試験でV-2の認定を受けている。用途としてはめがねフレーム,玩具,プリンタ,複写機,家電製品,自動車部品などに展開できる。