抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球自転と同じ周期と方向で周回する人工衛星(以下,準静止衛星と呼ぶ)が天空に描く見かけの軌道(軌跡)は,軌道の赤道面からの傾斜角や軌道の離心率とどのような関係にあるのであろうか。地上の観測者も地球自転とともに回転し,衛星も傾斜した楕円軌道上を回転する。赤道上から観察する場合はまだしも,高緯度から観察する場合は,軌跡の形や軌跡上の衛星の動きを直感的に把握することは極めて困難である。本報告では,準静止衛星の天空上での見かけの軌跡をケプラーの法則を用いて算出する方法とその結果を明らかにした。高専3年生で学ぶケプラーの法則をもとに,地上から観察する際の準静止衛星(周回周期が地球自転周期に一致する衛星)が天空に描く軌跡を計算する方法を示した。衛星と観察者がともに回転しているため天空に観測される軌跡を直感的に把握することは困難であるが,軌道傾斜角,離心率をパラメータに系統的に軌跡を求め一覧にすることで,見通し良く,衛星の軌跡の特性を把握することが可能になった。