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J-GLOBAL ID:201502232596785767   整理番号:15A0646658

酸化亜鉛ナノ粒子の遺伝毒性作用

Genotoxic effects of zinc oxide nanoparticles
著者 (9件):
資料名:
巻:号: 19  ページ: 8931-8938  発行年: 2015年05月21日 
JST資料番号: W2323A  ISSN: 2040-3364  CODEN: NANOHL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ナノ粒子に関する一般に受け容れられ易い取扱い法を開発する試みが進んでいる。ナノ粒子のヒト健康への影響の検討は遅れており,ナノ物質の特徴を説明する信頼できるテスト系を開発する必要がある。ナノ粒子性酸化亜鉛(ZnO)は,環境大気または少数ながら予想できない健康への影響を持つ化粧品の局所使用を介して体内に取込まれる可能性がある。そこで本研究では,ZnOナノ粒子(NP)の遺伝毒性を解析した。すなわち,ZnO NPs(15~18nm径)の0.1,10,および100μg/mL濃度において,A549細胞に対する毒性を調べた。その結果,TEM下では,取込まれたNPsはほんの稀に検出されるだけであったが,原子吸光分光法を用いると,細胞質,更には核画分においてもZn2+レベルの著しい増大が認められたことから,亜鉛の取込みと核蓄積が実証された。ZnO NP暴露後には,細胞生存の時間および用量依存的減少が観察された。細胞へのZnCl2暴露によっても同様の細胞生存阻害が認められた。Zn2+をジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)と錯体化すると,NPsの毒性が喪失したことから,ZnO NP毒性に対するZn2+の密接な役割が示唆された。また,フォーカス解析からは,ZnO NPsによるDNA二本鎖切断(DSBs)誘導と細胞内活性酸素種(ROS)レベルの増大が認められた。細胞をROSスカベンジャーN-アセチル-L-システイン(NAC)と処理すると,細胞内ROSレベルの著しい減少とDNA損傷の減弱が誘導された。しかし,ZnO NP暴露後に見られるROSの緩やかな増大とNAC処理後のDSBsの減少からは,Zn2+が先行のROS誘導を必要とすることなく遺伝毒性活性を発揮することが示唆された。以上の結果を総合すると,ZnO NP毒性は細胞内へのZn2+取込みの結果として出現し,続くROSレベルの増大がDNA損傷の原因となることが示された。しかし,DNA-DSBsは,ROSが関与することなくZn2+によって起こり得る証拠も見出された。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (1件):
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無機化合物の毒性一般 
タイトルに関連する用語 (3件):
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